羊水検査・クアトロテスト・N I P T
ご妊娠 誠におめでとうございます。
喜びの気持ちの一方で、どんな妊娠でも
流産しないかしら... とか
五体満足で生まれてくれるかしら...
高齢妊娠だし、不安だわ...
口に出さずとも、心の中で心配されることもあるかと思います。
「 妊娠がわかった一瞬だけが 喜び 」とも言えるかもしれません。
誰でも妊娠のスタートラインは一緒です。
気持ちを落ち着けて、妊娠生活を楽しみながら送られてください。
〇 当院では、主にクワトロテストと羊水検査を行っております。
〇 NIPTについても、まずは当院へご相談ください。
〇 他院でNIPTやクアトロテストをお受けになられ、
陽性(ダウン症疑いなど)であった方の羊水検査も行っております。
〇 他院産婦人科クリニック等で妊婦健診を受けられている方も、
当院で検査をお受け頂けます。
来院当日検査につきまして、あらかじめお電話でご予約ください。
ところで、
羊水検査やクワトロテストなどの出生前診断は、単なる貧血チェックとは異なります。
検査を受ける側にとっても、行う側にとっても、とてもデリケートな検査です。
当院は、患者様側として、「 知る権利 」 と 「 知らない権利 」 を尊重いたします。
異常が判明し、その後の妊娠生活が不安でいっぱいになってしまう方がおられるからです。
検査結果に動揺したり、混乱したり、不安になられる方がおられます。
また、検査結果が良かったとしても、後々に「私はこの子のことを疑っていたのでは」と、
ご自身を責めてしまうお母様もおられます。
ご家族からすると、「できる検査は全て受けた方がいいんじゃない?」という考えがあるかもしれません。
しかし、最終的に検査を受けられるのはお母様ご自身です。
クワトロテストの結果が判明するのは1週間後です。
羊水検査においては、お腹に針を刺すのも、2週間も結果を待ち続けるのもお母様ご自身です。
そして、検査結果を聞く際や、異常が判明したときの不安はご本人が一番強いものです。
出生前検査を受けて胎児の疾患などは見つからずに出産した人たちが、成長していく子どもを前にして、
「もし何かの異常が見つかっていたならば、自分は中絶したのか」と悩み、検査を受けたことを
子どもには伝えない... といったアンケート・インタビュー調査報告もあります。
検査を受けただけでも心理的負担があることを、お母様もお父様も知って頂きたい...
一律に「高齢妊娠だから」と、出生前検査を受けさせられたりすることのないように
気を付けたいと思って、日々 診療させて頂いています。
当院へお越しいただき、しっかりとお気持ちをお聞かせください。
ゆっくりと、しっかりとお母様ご自身の気持ちを受け止めてから検査を行うかどうか、
ご相談させて頂きます。
私個人の考えとしては、出生前検査は罪ではないと思っています。
決して、赤ちゃんを疑う行為とも考えてはいません。
まさか、新型コロナ感染症のような世界的なパンデミックが起きるとは思ってもいませんでした。
そして、誰もが戦争が起きるなど思いたくもありませんでした。
さらなる経済的危機など、不安定な世の中が続きそうです。
出生前検査をお受けになり、「 大丈夫 」とわかって、
ますます気持ちを落ち着けて妊娠生活を頑張れるなら、
それも あり と思っています。